『聴く』技術

こんにちは。
池田です。

今、お勤めをされている方も、会社・企業を経営されている方も、
その組織にいる新人や部下を

「どのように育てて良いかわからない」

といった方が
多いのではないでしょうか?

先日は「部下を育てる技術」というテーマで
ブログをお届けしましたが、

プレッシャーに弱い「優等生タイプ」や

小さい頃から特別な成功体験が少ない
「勲章を得てこなかったタイプ」など、

その人の特性(前提)を
まずは「知ること」の大切さや、

どのように「アメとムチを使い分けるか」のバランス、
そして、各々の特性に見合う指導方法を選択する効果

などについて
お伝えしました。

http://ikedamitsuhiro.com/raise/
(「部下を育てる技術」の記事をご覧いただく場合はこちら)

今回は、その「部下を育てる技術」の続編として、

「聴く技術」

というテーマで
お送りさせていただきます。

なぜ聴く技術なのか?

「部下を育てる上で、なぜ聴く技術が必要なのか?」

「そもそも、聴くことに技術が必要なのか?」

そんな疑問を持たれたかもしれませんが、
「聴く」という行為は、思われている以上に効果的な手法であり
「聴くこと」は「技術」と呼べるほど、重要なスキルになります。

また、「聴くことに徹する」ことは、
慣れていない人にとって、なかなかできないかもしれません。

例えば、あなたは
誰かの話を黙々と、5分でも10分でも聴き続ける機会が
普段から、どれだけあるでしょうか?

振り返っていただくと、ご自身が思っていた以上に、
「聴くことに徹する」機会は少ないのではないでしょうか。

そんな「聴く」ということが
一体、何をもたらすかについて、事例を交えながら
お伝えしていきます。

無言時間

私は、医療法人の理事を務めさせていただいておりますが、
そんな医療の現場で、あるルールを採用しています。

それは、「無言時間」というものです。

勤務中のスタッフを、強制的に
一定の時間「無言」にさせる、というもので、

無言の時間は約1時間ほどですが、
対象者は、無言のシールを貼り、その間は
一切、言葉を発してはいけません。
(ただし、筆談はOKとしています。)

実はこの制度は、30年前から行っており、
今では、患者さんにも、すっかりこの制度に慣れていただいています。

もちろん、あらかじめ
患者さんには了承をいただいた上で行っており、
緊急時には、中止するようにしています。

この「無言時間」を取り入れてからは、
様々な変化がみられるようになりました。

例えば、無言時間では
聞くことに徹したスタッフに対して、
普段よりも、患者さんから本音が出やすくなりました。

患者さんには、あらかじめ
「無言時間」を作る旨と、

その時間には、是非
スタッフに対して色々話しかけていただくよう
伝えているのもありますが、

スタッフが聞くことに徹することで
患者さんも、より心を開き、様々なことを
話してくださるようになったのです。

「聴く」という行為は
相手に心を開いてもいいと思っていただけるような
「信頼」を生む可能性を示唆する事例です

要点を捉える力

一方、スタッフ側にも
「無言時間」を取り入れたことで
良い変化が見られました。

無言は強制されても「筆談」はできますから、
「自分の伝えたい内容を端的に書く」という訓練をする機会となり、

今まで雑然としていたカルテが
端的で分かりやすく書けるようになったり、

書くだけでなく、どうしたら相手に効率よく
自分の意図が相手に伝えられるか、という思考が生まれ、
頭の中がより整理されるようになったのです。

その結果、物事を伝える上での「要点」を
的確に捉えて、相手に伝える力がつき、
「無言時間」を始めてから明らかにスタッフが
成長するようになりました。

神職での修行

このように、「無言時間」を取り入れ
聴くことに徹する制度を取り入れたのは、

神職の修行にある「無言」を
応用したのがはじまりです。

ここでは「言葉には魂がある」と教えられるように
1つ1つの言葉を大切にします。

そして、神職の修行では
数日間を無言で過ごす、というものがありますが、
それを経ることで、「言葉の重要性」や「聴くことの重要性」に
気づくことができるのです。

聴く技術の実践

では、これを読んでいただいている方が
「無言の時間」をいきなり取り入れるのは
現実的ではないかと思いますが、

ここでお伝えしたいのは、
「聴く」ということの重要性を知っていただき、
普段から少しでも「聴く」ということを
意識して行うことをお勧めしたい、
ということです。

そして、「育てたい」と思う新人や部下に対して
耳を傾ける「聴く時間」を、少しでも多くとるように
是非、心がけてみてはいかがでしょうか?

まだ、「聴くことへの効果」について
実感がわかないかもしれませんが、

・相手のことをより理解し
・相手との信頼関係を深め
・思考が整理され要点を捉えて
・相手に自分の意図を的確に伝えられ
・自分自身の成長にもつながる

そんな可能性を秘めた「聴く」ことを
まずは意識して習慣にしていただき、
「技術」として磨いて、ご活用いただけると幸いです。

それでは。

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